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〜「まだ動くから大丈夫」は危険!見逃してはいけないエアコンのSOS〜
エアコンを使っていると、「風が弱くなった」「最近うるさい音がする」といった小さな異変に気づくことがあります。つい「まあいいか」と放置してしまいがちですが、実はこれ、重大な故障や健康被害、火災リスクにつながる可能性のある“危険信号”なのです。
この記事では、風が出ない・音がうるさいエアコンに潜む原因と対処法を、家庭でできるチェック方法からプロの対応が必要なケースまで、徹底的に解説します。
もっとも多い原因がこれです。フィルターがホコリやペットの毛で目詰まりすると、空気の流れが悪くなり、風が弱くなります。定期的な掃除を怠ると、冷暖房効率が低下し、結果的に電気代も上がります。
エアコン内部のアルミフィン部分にカビやホコリが蓄積すると、空気が通りにくくなります。これにより風量が落ち、内部に湿気がこもりカビがさらに繁殖するという悪循環に。
ファンに汚れがこびりつくと、回転が不均等になり風が弱くなったり、片側だけに風が出ることもあります。経年劣化によってモーターが弱っているケースも。
ドレンホースに詰まりや逆流があると、風の流れに影響を与えることがあります。とくに“ポコポコ音”が聞こえる場合は、室内の気圧バランスが崩れ、風が出にくくなる現象が起きています。
ルーバー(風向きを変える羽)や内部パネルの緩み、またはファンが汚れによりアンバランスに回っているときに発生します。定期清掃と部品の固定で改善することがあります。
ファンモーターや室外機のコンプレッサーから発生する音で、内部摩耗や部品の劣化が進行している証拠。放置すると運転不能になる可能性もあります。
ベルトやベアリングの摩擦による音で、長期間使用したエアコンに多い症状です。この場合は部品交換や修理が必要となることが多いです。
排水ドレンホースの空気逆流により生じる音。集合住宅や高気密住宅で特に多く、ドレンホースに逆止弁を取り付けるなどの対策が有効です。
もし「風が出ない」「音がうるさい」という症状が同時に出ている場合、それはエアコン内部で深刻な汚れや機械的な異常が進行しているサインです。
たとえば、フィルター・熱交換器・送風ファンすべてが汚れている状態で放置すると、モーターに過負荷がかかり、最終的にはエアコン本体の故障、電気回路のショート、最悪の場合は発火のリスクも。
「ただの異音」と甘く見ず、すぐに点検・清掃をすることで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
次のような場合は、専門業者による分解洗浄や修理対応が必要です。
プロに依頼すれば、熱交換器・送風ファン・ドレンパンなどの内部パーツを高圧洗浄で徹底的に清掃し、部品の劣化診断もしてもらえます。定期的な分解洗浄は、エアコンの寿命を5年以上延ばすことも可能です。
これらはすべて「少し風が弱い」「ちょっとうるさい」を放置した結果、起こりうるリスクです。
症状 | 原因 | 必要な対処 |
---|---|---|
風が出ない | フィルター詰まり・ファン故障 | 掃除+プロ点検 |
異音がうるさい | モーター劣化・部品摩耗 | 点検・修理 |
両方ある | 内部汚れ・部品損傷 | 分解洗浄+点検 |
エアコンは“風と音”でその状態を教えてくれます。「まだ動くからいいや」と思わず、ちょっとした異変を見逃さないことが、安全・健康・経済的にも賢い選択です。